技師道は、座学と他社・他地域見学合宿を通じて、人や組織・社会をより良くしようとしている人が持つべき価値観、物の見方や考え方を確立することができる講座です。
技師道にかける想い

技師道 塾長 関口隆
地球上の一つの生命体の人間として、その人間が社会を形成して生活をしていく上で、共に生き延び人間という子孫を残すための、確かな思考が必要であると思います。
そのためには、「歴史観」「倫理観」「死生観」を持って、それらから学び取り、今の己の在り方を、自分自身で見直すことが大切だと思います。
今、メディアでは利権に絡んだ不確かな情報が散乱しています。時には経済成長を求めた亡霊のごとく目に映ることもあります。高度成長期から低成長時代へ移行する日本の現実社会の中で、世界最先端を歩む日本として、今までの社会の価値観を脱して、本来の姿に立ち戻り、行動を変えていく時期に来ていると思います。

ここで、本来の姿に立ち戻るヒントが、「歴史観」「倫理観」「死生観」にあると思っています。
「歴史観」とは、過去の歴史とそこで生き抜いてきた人類の価値観や文化から今を学び取ること。未来は過去の延長線の中であるという事実を感じられること。
「倫理観」とは、生きる、生き続けるために欠いてはいけない原理原則を知り、自ら行動すること。
「死生観」とは、人間は、地球上全ての生命体の一つであり、生があり死がある事実。これすなわち自然の一部であり、自然界の循環の中で活かされているということを感じること。
この3つの観点から真実を思考する習慣をつける必要があります。本来の人間としての生き方、社会の在り方、その中で自己の存在意義と役割を育んで、個人や組織・企業それぞれが行動すること。これが本当に求められているのだと思います。

2045年にシンギュラリティが到来すると言われています。
地球上のあらゆる循環の輪が切れ、地球で人間が生きられなくなる。青い空が茶褐色の空に変わっていく。みずみずしい野菜、おいしい水、そしてなにより四季の香りがする空気がなくなっていく。そんな状況を人間が創ってしまっている。
最近頻発する自然災害などからも、このことを想像することは容易になってきました。
成熟社会、そして高齢化の先端を走っている日本だからこそ、豊かさの価値観を問い直して、今までの行動原則を見直すことが求められていると思います。
個人、そして企業のなすべきこと、これを皆さんとともに考える空間、そして小さくてもアクションを起こすきっかけとなる空間が技師道です。
最新の技師道情報
-
Maker’s HUB 〜躍動プロジェクト〜南砺視察
世界文化遺産に登録され懐かしい日本の原風景が残る五箇山エリアをはじめ、約630年に渡り育まれた伝統文化『井波彫…